Googleアナリティクスで使えるレポート5選

2020年 7月 30日
Googleアナリティクス使いこなしレポート5選

すでにGoogleアナリティクス初級編の記事をご覧になっていれば、このツールの全体像は大体理解いただき、次のステップに移れるかなと思います。たくさんの機能があり果てしなくマスターするまで時間がかかると思われがちですが、使える機能を学べばぐんと身近に感じられるのではと思います。また実際にいじってみると考えるより頭に入りやすいのではないでしょうか?データ分析のクールな機能を経験して使える数字を見つけていきましょう!

ディメンションと指標

一見すると、似たような言葉であいまいになりがちなこの二つの違いをよぉーーーく覚えておくと後々かなり役立ちます。便利ですのであえてここで触れておきますね。

ディメンションとは、訪問の特徴(例えば性別、年齢、地域、使っているブラウザ、参照元/メディアなど)を指し- 他の言葉で言えば、ディメンションはデータを分析するための切り口となります。

指標は、レポートで使われるディメンションの 合計の値(セッション、新規ユーザー、直帰率、ページ/セッションなど)を示し- そのため、指標はデータを測るもので、ほぼ100% 指標は数字として出てきます。

初期設定では、Googleアナリティクスは1つのディメンションのみを表示しています。しかし、もっと深く情報を掘り下げたい場合、セカンダリディメンションを加えることができます。表のヘッダ―部分に「セカンダリディメンション」のボタンをクリックすればOKです。

セカンダリディメンションを加えて使えるレポート作成

セカンダリディメンションはとっても便利。入れられる項目は、セカンダリデイメンションをクリックして出てくるリストの一番下「リスト表示」にチェックを入れると、見ることができます。

使えるレポート:以下のように実際に自分のサイトのデータを見てみてください。

  • ユーザー > 行動 > 新規顧客とリピーター > ユーザータイプ (プライマリ ディメンション) > 市区町村 (セカンダリ ディメンション) – これで各市町村別に新規顧客とリピーターの違いを見ることができます。投資をどこに拡大したらいいか、どこに次は集中すべきか考える時に役立ちます。GAレポート
  • 行動 > サイトコンテンツ > ランディングページ (プライマリ ディメンション) > メディア(と入力)(セカンダリ ディメンション)> 直帰率 – この項目を使うと、例えばどのページを経由してサイトに来た人が長い時間サイトにとどまる傾向があるかがわかります。
  • 集客 >すべてのトラフィック > チャネル > Organic Search > キーワード(プライマリ ディメンション) > ランディングページ(セカンダリ ディメンション) – この設定では、自然検索でのキーワード毎にあなたのサイトの人気のコンテンツ(ランディングページ)を表示します。キーワード欄にある  “(not provided)” は、Googleが検索者のプライバシーを守るために提供しなかった情報となります。
  • すべてのトラフィック > チャネル > 参照元/メディア(プライマリ ディメンション) > 曜日や時刻など(セカンダリ ディメンション) – こうすると、特にリスティング広告を運用している場合、どの時間帯や曜日に広告が効果を発揮するかわかるため、入札戦略をこの時間を参考して立てることができます。

そのほかの本当に使えるレポ―ト

  • 一番人気のページ:サイトの一番人気のコンテンツがほんの数クリックでわかります。行動 > サイトコンテンツ > すべてのページ> ページビュー数をクリックして多い順に並べます。Googleアナリティクス 便利レポート
  • 端末ごとのパフォーマンス:あなたのサイトがパソコンユーザーからのアクセスが多いのか、それともスマートフォンから見る人が多いのか見られます。どの端末からのコンバージョンが多いか、直帰率はどうかなどを比べて分析ができます。:ユーザー > モバイル > 概要 > 確認したい指標をクリックして昇順、降順など並べ替えてみます。

もっと深くデータ分析をしたいあなた、アドバンスフィルタをつかってみてはどうでしょうか?

フィルタの使い方

データが色々なところにあると、何を調べたらいいか、どんな行動を起こせばいいのかわからなくなってしまいます。簡単にするために、フィルタを使ってみましょう。

アドバンスフィルタはあなたのデータを絞り込み、設定した内容に完全に一致したデータのみを表示できる機能です。さあ、これで重要な情報が簡単に分析できるようになってきましたか? 

2種類の方法でフィルタを設定できます:

  • 表のヘッダー部分の入力欄に分析したいデータの内容を入力する
  • 入力欄の右横にある「アドバンス」をクリックして、表で表示するデータを組み合わせるGA アドバンスフィルタ

ポイント: 使い慣れてきたら正規表現(RegEx)を使って、もっと複雑なフィルタを設定することもできます。

セグメント

セグメントを使うと、もっと深くカテゴリー分けをして、同じディメンションのユーザーグループを絞り込むことが可能です。セグメントはデータを再区分したもので、パイ全体ではなく1切れ部分を取り出したものです。

セグメントの例を挙げると – 購入を完了したユーザー、新規顧客とリピーター、特定のページを閲覧したビューを含むセッション、有料検索と自然検索の比較、スマートフォンとパソコンからのアクセスの比較など沢山のものがあります。

セグメントの作成ツールを開くには、グラフの右上の「セグメントを追加」をクリックします。最初から入っているセグメントが出てきますのでそこから選択してもいいですし、「新しいセグメント」をクリックして自分の好きなものを作成することもできます。

このツールはアドバンスフィルタのように機能するので、セグメントの中であれば色々な条件や条件のシーケンスをセッションやユーザーに加えて使うことができます。「先頭が一致」「含む」などの条件を付けたり、そのほかの項目を選択して自分の欲しいデータをどんどん絞り込むことができます。

GA セグメントの追加

便利なレポート5選

初めのうちは一体何を分析したらいいか理解するところで戸惑ってしまうかもしれません。そこで、今までの経験に関係なくGoogleアナリティクスで誰もが定期的にチェックすべきレポート5選を挙げてみました。一番使えるレポートそれほど簡単ではありません。ぜひ一度使ってみてください!

ユーザー >モバイル  – どのデバイスからアクセスが多い?:

あなたのサイトがPCユーザー、スマホユーザーどちらからのアクセスが多いかを見ます。

私たちは携帯端末の時代にいるので、サイトをこのような端末でアクセスしやすく最適化することは必須です。直帰率も要チェック!スマートフォンからのアクセスでこの数字が高ければ、サイトをもっとスマホ用に最適化することが必要になります。スマートフォンからのアクセス数がだんだん上がってきている傾向が読めれば、サイトがスマホ対応で読み手に評価されていることを示します。これは特に重要です。2016年にGoogleがモバイル端末からのサイトでの快適さを普通のサイトでの閲覧よりも重要視して、検索結果に反映していく考えを発表しているからです。

ユーザーの行動 – 新規顧客 VS リピーター:

サイトとユーザーの結びつき度はどれくらい?

新規顧客が増えているのはいいことです!あなたのビジネスが新しい人にもっと興味を持たれてきて、ブランド力が上がってきている印。リピーターが増えてくれば、もっといい!また戻ってくるほどサイトに興味を抱いていてくれているということです。 

でもどうしてこれらの数は重要なのでしょうか?リピーターはあなたのサイトのコンテンツにより深く結びつきを感じているので、サイト上でより行動を起こしやすくなっています。例えばフォームへの入力、メルマガへの登録、商品の購入などあなたのサイトの目的を達成する確率が高いということです。

GA 新規顧客 VS リピーター

直帰率:

成約できるランディングページの力

この記事ですでに触れていますが、ユーザーをどうしたら惹きつけられるか、そして何があなたのサイトからの離脱を促しているかを理解すれば、それらのページを改善して最適化することができるので非常に重要です。そのため、どのランディングページが一番機能していて、どれが直帰率が高いかを見つけることをお勧めします。この情報があれば、その次がどうやってそのページを改善しもっと惹きつける内容にすることができるかに集中します。例えば、直帰率が低いページは滞在時間が長いので、同じテーマで画像やCAT(行動のきっかけ)ボタンを入れたり、もっと掘り下げた記事に書き直すことで、魅力があるページになる可能性が高いです。

集客の 道すじ:

ユーザーはどうやってあなたのサイトを見つけてくれたのでしょうか?

どのチャネルがアクセス数を稼いでいるかを知ることが大事です。分析しているときは、アクセスを例えば1年前のものと比較し、どのような変化や改善があるかを比べることが必要です。 このレポートは特にアクセス鵜数が少なくこれから集客しようというサイトに最適です。どのチャネルからアクセスが多いかわかれば、そこにまず注力できるからです。

コンバージョンの目標: 概要

目標が達成できた数は一番重要視すべき数字の一つです。できれば毎日確認して、週ごと、月ごとに比較したり、何か施策をやって前後で効果が出ているか見ることも重要です。Googleアナリティクスでの目標レポートはあなたが設定した特定の目標、例えばメルマガ登録、フォーム送信、ダウンロード、購入などです。この目標の達成数を前の年と比べたり、上昇や下降の傾向をつかむと未来の予測にもつながります。

もしかするとすでに他のツールを使ってこのような指標はつかんでいるかもしれません。ただ、ここではサイト上での成果を一般的なアクセスと比べられます。

GA コンバージョン

もっと深く

 Google はディスカバリータブでGoogleアナリティクスの使い方やどうやって改善するかなどの有益な情報を提供しています。また、ヘルプフォーラムやスマホアプリ、アドオンや色々なサポートツールも提供されています。他の人の効率的な手法やあなたのように実際の現場で使っている人の事例を学べるいいチャンスです。また。とても便利なツールとしてアナリティクス アカデミーは特におすすめ。ここでは沢山の無料のオンライン講座を提供していて、あなたのデータ分析スキルをもっと高いレベルまで伸ばすことができます。中身はアップデートされているので、時間がたつともっと高度な講座も増えていくと思います。それでもここまで辛抱して読んでいただいたあなたはもうオンラインデータ分析の世界を制覇するスタートラインには立っているかと思います。応援しています!

カスタムレポートをいくつか作ってみて、役立ちそうなものは見つかりましたでしょうか?どのディメンションや指標が役に立っていますか? コメントお待ちしています。

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